文書を作っていて、フランス語・ドイツ語・スペイン語などのアクセント付きアルファベットを入力したくなったときどうすればいいか、いくつか挙げてみました。

とりあえず、ここからコピペする(笑)

(Latin-1) ¡ ¢ £ ¤ ¥ ¦ § ¨ © ª « ¬ ® ¯ ° ± ² ³ ´ µ ¶ · ¸ ¹ º » ¼ ½ ¾ ¿ À Á Â Ã Ä Å Æ Ç È É Ê Ë Ì Í Î Ï Ð Ñ Ò Ó Ô Õ Ö × Ø Ù Ú Û Ü Ý Þ ß à á â ã ä å æ ç è é ê ë ì í î ï ð ñ ò ó ô õ ö ÷ ø ù ú û ü ý þ ÿ (Latin-9) € Š š Ž ž Œ œ Ÿ

Windows 7の場合

IMEパッドを使う

IMEパッドの文字一覧で、「ラテン1補助」を選んで文字をクリック。まあこれが基本でしょう。でもたくさん入力するような場合には向きません。

文字コード表からコピペする

[スタートメニュー]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]にある「文字コード表」を起動し、必要な文字をダブルクリック、テキストボックスに入力された文字をコピペする。分りやすいけど面倒くさいですね。

インターナショナルキーボートレイアウトを使う

コントロールパネル→[キーボードまたは入力方法の変更]→[キーボードの変更]→[追加]で「英語(米国) - キーボード - 米国-インターナショナル」を追加します。左Alt+Shift、あるいは言語バーのマウス操作でキーボードをENに切り替えると、’`”~^の5つがデッドキーとなり、

' e → é    ' E → É
` e → è    ` E → È
^ e → ê    ^ E → Ê
" e → ë    " E → Ë
' c → ç    ' C → Ç
~ n → ñ    ~ N → Ñ

のように入力できます。’`”~^自体の入力は、デッドキーのあとにスペースを押します。また右Altは修飾キーになります。

右Alt+l → ø    右Alt+L → Ø
右Alt+z → æ    右Alt+Z → Æ
右Alt+s → ß
右Alt+[ → «    右Alt+] → »
右Alt+? → ¿    右Alt+! → ¡

詳細はスクリーンキーボードで確認できます。ただし、キーボードは英語配列になるので、刻印がJIS配列だと見た目と不一致になります。またノートPCなどで物理的に右Altキーが無い場合も不便です。

Microsoft Wordを使う

Wordでは、Ctrlを押しながら’`:,~^/&を押すとデッドキーとなります。

Ctrl+' e → é    Ctrl+' E → É
Ctrl+` e → è    Ctrl+` E → È
Ctrl+^ e → ê    Ctrl+^ E → Ê
Ctrl+: e → ë    Ctrl+: E → Ë
Ctrl+, c → ç    Ctrl+, C → Ç
Ctrl+~ n → ñ    Ctrl+~ N → Ñ
Ctrl+/ o → ø    Ctrl+/ O → Ø
Ctrl+& a → æ    Ctrl+& A → Æ
Ctrl+& o → œ    Ctrl+& O → Œ
Ctrl+& s → ß

また、Alt+Ctrl+Shiftを使った組み合わせもあります。

Alt+Ctrl+Shift+? → ¿    Alt+Ctrl+Shift+! → ¡

キーボードがJIS配列でも使えますし、日本語入力と混在もできて便利ですが、当然Wordを持ってないと使えません。

Emacsの場合

C-x 8を使う

アクセント付き文字の数が少いのなら、C-x 8が便利です。

C-x 8 ' e → é    C-x 8 ' E → É
C-x 8 ` e → è    C-x 8 ` E → È
C-x 8 ^ e → ê    C-x 8 ^ E → Ê
C-x 8 " e → ë    C-x 8 " E → Ë
C-x 8 , c → ç    C-x 8 , C → Ç
C-x 8 ~ n → ñ    C-x 8 ~ N → Ñ
C-x 8 / o → ø    C-x 8 / O → Ø
C-x 8 / e → æ    C-x 8 / E → Æ
C-x 8 " s → ß
C-x 8 * < → «    C-x 8 * > → »
C-x 8 ? → ¿      C-x 8 ! → ¡

詳細はC-x 8 C-hで確認できます。

Input Methodを使う

ある程度大量に文章を入力するのなら、C-x RET C-\でInput Methodを変えたほうが楽かもしれません。latin-1-prefixにすると、’`”,~^/あたりがデッドキーとなります。

' e → é    ' E → É
` e → è    ` E → È
^ e → ê    ^ E → Ê
" e → ë    " E → Ë
~ c → ç    ~ C → Ç
~ n → ñ    ~ N → Ñ
/ o → ø    / O → Ø
/ e → æ    / E → Æ
" s → ß
~ < → «    ~ > → »
~ ? → ¿    ~ ! → ¡

latin-9-prefixは、latin-1-prefixとほぼ同じですが、/ oと入力したときに、ミニバッファにøかœの選択肢が表示されるようになります。フランス語の場合はこちらの方がよいかもしれません。

/ o → øまたはœ    / O → ØまたはŒ

latin-1-postfixは、アクセント記号を後置する方式です。

e ' → é    E ' → É
e ` → è    E ` → È
e ^ → ê    E ^ → Ê
e " → ë    E " → Ë
c , → ç    C , → Ç
n ~ → ñ    N ~ → Ñ
o / → ø    O / → Ø
e / → æ    E / → Æ
s / → ß
< < → «    > > → »
? / → ¿    ! / → ¡

latin-1-alt-postfixは、latin-1-postfixのバリエーションで、文中でよく使う,(カンマ)をセディーユとして使わず、代わりに/(スラッシュ)を使う点が異なります。

c / → ç    C / → Ç

いずれのInput Methodについても、詳細はC-h Iで確認できます。

iOSの場合

キーを長押しする

iPhoneやiPadのiOSでは、欧文キーボードで文字を長押しすると、アクセント付き文字が候補に出てきます。わかりやすさではこの方式が一番のように思います。

※バージョンメモ

  • Windows 7 Professional Service Pack 1
  • Word 2000 Service Pack 3
  • emacs-23.3_1,2
  • iOS 4.3.3

※更新履歴

  • 2011-06-03 IMEパッドを使う方法を追記