Acrobatで「ファイルサイズを縮小」するとき、互換性を指定するダイアログが出てきます。自炊した本をiPad 2に入れるときにこの機能を使っているのですが、だいぶ前に試したときは、ここで「Acrobat 6.0およびそれ以降」より新しいバージョンを選ぶとiPad側で表示が真っ白になってしまったため、それ以来ずっと「Acrobat 5.0およびそれ以降」にしていました。最近、Acrobat 9のサポート終了に伴い(止むを得ず)Acrobat XIにアップグレードしたこともあり、またiPad側のアプリのバージョンもだいぶ変わっているので、もう一回状況を調べなおしてみました。

結論としては、ここでどのバージョンを選んだ場合でも、i文庫HDとGoodReaderでは問題なく表示できました。

また、各バージョンのファイルサイズと、ファイル冒頭に記載されているPDFのバージョンは下記の通りでした。

選択肢 ファイルサイズ PDFバージョン
(オリジナル) 39,822,083バイト PDF-1.6
既存を保持 15,213,987バイト PDF-1.6
Acrobat 4.0およびそれ以降 20,125,032バイト PDF-1.3
Acrobat 5.0およびそれ以降 20,125,034バイト PDF-1.4
Acrobat 6.0およびそれ以降 15,213,981バイト PDF-1.5
Acrobat 7.0およびそれ以降 15,213,987バイト PDF-1.6
Acrobat 8.0およびそれ以降 15,213,997バイト PDF-1.7
Acrobat 9.0およびそれ以降 15,214,079バイト PDF-1.7
Acrobat 10.0およびそれ以降 15,214,075バイト PDF-1.7

この結果を見ると、ファイルサイズが最も小さく、かつ互換性も広い「Acrobat 6.0およびそれ以降」にしておくのが良さそうです。

※バージョンメモ

  • Adobe Acrobat XI Standard 11.0.3
  • iOS 6.1.3
  • i文庫HD 2.7.5
  • GoodReader for iPad 3.19.2