前に、EBPocket for iOSを使ってiPhoneでEPWINGの辞書を使う話を書きました。

そのEBPocketをiPadで使うと、画面のいちばん下の黒いバーに三角形が6個も表示されていて、ぱっと見ただけでは何のボタンだか分かりません。マニュアルにも細かい記載が無くて、いままでろくに使わずほったらかしていましたが、もったいないのでちょっと機能を調べてみました。

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■真ん中の◀▶

  • まず、枠で囲われていない真ん中へんの◀▶は、ハイパーリンク履歴の戻る/進むボタンです。履歴がないときは色が薄くなって押せなくなります。

■右隅の▲▼

  • その右の、枠で囲われている▲▼は、見出し語の移動ボタンです。押すと、辞書内の前/次の単語に移ります。「連続表示モード」がオフのときは、単語が1つしか表示されてないのでこの説明で終わりです。しかし、「連続表示モード」がオンのときは、ちょっと分かりにくい動きをします。▲を押したときは、トップの単語の1つ前の単語をもってきて、ページの一番上に追加します。だから表示してる単語数が1個増えます。けど無限に増えるわけじゃなくて、10個ぐらい追加するとボトムの単語が何個か消えます。▼を押したときは、一旦ページをクリアして、さっきボトムに表示していた単語の次の単語から1ページ分を持ってきて表示します。▲を連打すると1語ずつ上がっていくのに、▼を連打すると10語ぐらいずつ下がっていくので、それがユーザーを混乱させていると思います。ちなみに、その辞書の一番最初の単語(「あ」とか)を表示させているときに▲を押しても何もおこりません。その辞書の一番最後の単語(「んとす」とか)を表示させているときに▼を押すと、ページがクリアされて真っ白になります。
  • なお、「スワイプで項目移動」をオンにして上下にスワイプしたときの動きは、このボタンと同じです。ただし、スワイプしてから画面が切り替わるまでに1秒ぐらい間があくので、一瞬あれ!? と思って混乱します。
  • iPhoneではこれに相当するボタンが存在しないので、見出し語を移動するときは「スワイプで項目移動」を使うしかありません。

■右隅の◀▶

  • その右の、枠で囲われている◀▶は、検索結果の単語リストの移動ボタンです。ちなみに、検索結果のトップの単語を表示しているときに◀を押したり、検索結果のボトムの単語を表示しているときに▶を押したりしても、何もおこりません。
  • iPhoneでは、「全画面表示」をオンにしたときだけ、画面右上にこのボタンが表示されます。

■その他のメモ

  • 辞書グループの串刺し検索を有効にしているときは、左下のメニューボタンが押せなくなっています。だから、辞書の凡例とか付録とか著作権情報なんかを見たいときは、画面上部の辞書選択ボタンで特定の辞書を選択してから、左下のメニューボタンを押します。
  • 辞書選択ボタンを押すと出てくるボックスで、右上の編集ボタンを押し、辞書をタップすると、個別の辞書情報の編集画面になります。ここで「別名」に何か書いておくと、その先頭2文字が、串刺し検索の検索結果リストの右に薄く表示される辞書名に使われるので、辞書を区別したいときには有用です。例えば「研究社新英和・和英中辞典」と「研究社リーダーズ+プラスV2」がどちらも「研究」と表示されて、どっちかわからないよ~、という場合などにこの別名を設定しておくとよいでしょう。

※バージョンメモ

  • EBPocket Professional 2.07