こないだ、PodcastでNHKの英語ニュース(NHK World Radio Japan)を聴いていたら、オスプレイの事故率を報じた記事の中で、ケイコ・キタガワさんが”mishap“を「ミシャップ」と発音していて、あれ!? と思いました。mishapは事故とか災難といった意味で、語源が「mis 悪い」+「hap 運」なので(オンライン語源辞典)、発音も「ミス ハップ」みたいな感じになります。shはひとつの子音じゃなくて、s+hなんですね。キタガワさんといえば、いつもネイティブ並のブリティッシュ・イングリッシュで話されているので、ちょっと意外でした。

似たような事例は無いかなと考えて、1個だけ思いついたのが”shepherd“(羊飼い)のphです。普通phは、ギリシャ語のφに由来していて、英語での発音は[f]なんですが、shepherdの場合は「シェファード」ではなく「シェパード」ですよね。これも、語源が「sceap 羊」+「hierde 群れ」と、pとhの間に区切りが来るので、p+hのように発音するというわけです(hはほとんど消えてますが)。

うーん、ほかにもuphill(アップヒル、上り坂の)とか、uphold(アップホールド、支持する)とか、venthole(ベントホール、通気孔)とか、いくつか類似の例は浮かんできましたが、これらは見るからに2語の合成っぽいので、あまり間違って発音されることはなさそうです。1語っぽいものが何か見つかったら、ここに追加していくことにします。