先週、「CDWord-EPWING辞書コンバータ CDW2EPW」を使って「三修社 12か国語大辞典」をEPWINGに変換し、iPhoneのEBPocketに入れてみました。それなりに使えるようにはなったのですが、EPWINGで使える文字はJIS X 0208に限定されていて、それ以外は「書籍定義文字」、いわゆる「外字」になるため、ウムラウトやアクセント記号が付いた文字や、発音記号なんかはビットマップで表示されてしまい、いまいち見た目がよくありません。

EBPocketには、辞書ごとに「外字Unicodeマップ」を作って一緒に入れれば、外字をUnicodeに変換して表示してくれる機能があります。世間でよく使われているEPWING本だと、最初からマップがEBPocketに付属しているのですが、12か国語大辞典向けにはこれがありません。

そこで、12か国語大辞典の外字ファイルを解析して、マップを自作してみました。自分も使いたいという方のために、いちおうここに置いておきます(そんな人いるのかな(^^; )。ちなみに、外字ファイルの解析ツールと解析のやり方は、hishidaさんのEBPocket for iOS Support Pageに書かれています。

使うときは、ファイル名の「SANDICxx.plist」の「xx」を辞書番号に置き換えて、CATALOGSファイルと同じ階層に転送してください。外字マップは、31個の辞書すべてで同じものが使えます。フィンランド語辞書の場合だとこんな感じになります。

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マップ導入前:

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マップ導入後:

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英語の発音記号はこんな感じ。マップ導入前:

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マップ導入後:

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なお、äを検索するのにα(ギリシャ文字の小文字のアルファ)を入れないといけない件は、ビルトインの「ä→a」のルールが優先されるためか、「Unicode検索置換ファイル」で「ä→α」を指定しても有効になりませんでした。こっちはちょっと諦め気味の感じ。

※バージョンメモ

  • EBPocket Professional for iOS 2.14