SFマガジンの歴代背表紙を振り返る
SFマガジン(早川書房)の背表紙のデザインが、11月25日発売の号(2012年1月号、通巻670号)から大きく変わりました。
そこで、歴代の背表紙を振り返ってみると、今回でまだ8代目なんですね。他の雑誌の事情はあまり知りませんが、50年以上の歴史の中で8代目ですから、変化が少ない方と言えるのではないでしょうか。
1代目は1960年2月号(通巻1号)~1961年7月号(通巻18号)の18冊。この18冊は中綴(なかとじ)なので、背表紙は無いという方が正しいかもしれません。
2代目は1961年8月号(通巻19号)~1972年12月号(通巻167号)の149冊。
3代目は1973年1月号(通巻168号)~1983年5月号(通巻299号)の132冊。
4代目は1983年6月号(通巻300号)~1984年6月号(通巻313号)の14冊。
5代目は1984年7月号(通巻314号)~1984年12月号(通巻320号)の7冊。これが最も短命に終わったデザインです。
6代目は1985年1月号(通巻321号)~1991年12月号(通巻420号)。このころから臨時増刊号の背表紙は独自のデザインをとるスタイルになっていて、通巻で言うと348、355、377、381、386、389、393、401、405、407、410、414、418の13冊が標準デザインと異なるので、6代目デザインは差し引き87冊です。
7代目は1992年1月号(通巻421号)~2011年12月号(通巻669号)で、6代目とデザインはほとんど同じですが、ロゴだけ異なります。独自デザインの臨時増刊号が422、426、432、444、462、473、520、528、638の9冊あるので、7代目デザインの背表紙は240冊。これが歴代で最も長く続いたデザインでした。
そして8代目は2012年1月号(通巻670号)から──。時代の潮流を考えると、紙の雑誌がいつまで持つかという話もあり、電子化されると背表紙というものも亡くなって行くわけで、なんか思いがけず黄昏た気分になってしまいました。