辞書にない日本語 その1
仕事場で使われている単語や小説に出てくる言葉で、たまに国語辞典を引いても載っていないものがあります。もちろん新語や流行語・外来語など、載ってなくて当たり前というものはたくさんあるのですが、主に漢字2文字で出来てるような、いかにも載っていそうな単語が載っていなかったりすると、ちょっと嬉しくなったりします。そこで、今思いつく限りでそういう単語を挙げてみました。基準としては……
- 漢字だけでできている
- 固有名詞ではない
- 岩波書店「広辞苑」第6版に載っていない
- 特定のグループ内だけのジャーゴンや方言ではなく、ある程度世間で通用する
ものを選んでみました。ただし、辞書にも載っていないという性質上、説明はあくまで「私のまわりではこういう風に使われている」という例示にすぎませんので、どこまで汎用性があるかはわかりません。ご注意ください。なんかジャンルも偏ってるように見えますね。♪のうしろの数字はアクセントの位置で、そのうしろに高く発音する部分を[ ]で囲んで示しました。
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こうばん【項番】♪0こ[うばん カウバン
(名詞) 項目の番号。「項番を振る」 -
さいばん【採番】♪0さ[いばん
(サ変名詞) 新たな番号を決めて割り当てること。発番。「IDを採番する」 -
しゅうじ【週次】♪0しゅ[うじ シウジ
(名詞) 毎週。「週次進捗報告」
※「日次」「月次」「年次」は広辞苑に載ってますが、なぜか「週次」はありません。 -
せいえい【正裔】♪0せ[いえい
(名詞・形容動詞) 正統な子孫。「王の正裔」 -
せいかぶつ【成果物】♪3せ[いか]ぶつ セイクワブツ
(名詞) 生産の各工程でできあがるもの。生産物。「成果物を納品する」 -
たいか【隊荷】♪1[た]いか
(名詞) (登山などの)隊の荷物。「隊荷を担いで歩く」
※これ、読み方とアクセントは推測です。小説で出てきたけど、読み方が載ってる資料が見当たりません。どなたか教えてください。 -
とうはば【等幅】♪0と[うはば
(名詞) (フォントに含まれる文字の)横幅が一定であること。
※重箱読みを嫌って心のなかでは「とうふく」と読んでいる人も多いとか。私もその一人。 -
とつごう【突合】♪0と[つごう トツガフ
(サ変名詞) 突き合わせてくらべること。「帳簿を突合する」 -
はつばん【発番】♪0は[つばん
(サ変名詞) 新たな番号を決めて割り当てること。採番。「IDを発番する」 -
はっぽう【発報】♪0は[っぽう
(サ変名詞) 信号や警告などを出して知らせること。「エラーを発報する」 -
ふほう【不芳】♪0ふ[ほう フハウ
(名詞・形容動詞) 芳しくないこと。今一つ。「処理速度が不芳」 -
まちば【街場】♪0ま[ちば
(名詞) 日常生活に密着したまちなか。「街場のレンタルビデオ屋」 -
よじつ【予実】♪0よ[じつ
(名詞) 予定と実績。「予実差異の報告」
実はほかにもいくつか、辞書には載ってないと思っていた単語があったのですが、改めて調べてみると、さすが広辞苑、かなりカバー率高いです。お見逸れしました。(広辞苑相手に偉そう!?)