あるハードカバーの本を断裁してPDF化しようと思い、パラパラめくっていると、中にこんなものが挟まっていました。

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10年以上前、スカンジナビア航空に乗ったときに、機内食についてきたものです。 あんまりお洒落だったので、捨てずに持ち帰ってきたのでした。

青い方にはこんな言葉が書かれています。

The color of snow
The taste of tears
The enormity of oceans

無粋を承知でムリヤリ日本語にしてみると、こんな感じでしょうか。

雪の色
涙の味
果て無き海の恵み

つまり、ここに入っているのは塩。直接「塩」と言わないところがなんともニクい。

赤いパッケージの方にはこんな言葉。

Pepper has been called
“the gift of the East”,
though “gift” means
poison in Swedish,
don’t let that put you off

胡椒は”東方の賜物(gift)”
なんて言われてきた、
“gift”はスウェーデン語で
毒のことだけど、
怖がらずにお使いあれ

こちらはユーモアがあふれてます。

この言葉をウェブで検索してみたら、実は他のバージョンも存在するようです。 Imaginary Beingsというページで見つけたので、こちらもムリヤリ日本語化してみました。

■砂糖

As sugar dissolves,
it spreads happiness

とけてくお砂糖、
ひろがるしあわせ

Imagine if it snowed sugar.
It would look like snow,
but a lot more people
would be eating out…

空から砂糖が降ったなら。
雪みたいにみえるけど、
食べちゃってるひとが
こんなにたくさん……

■塩

If you want salt
on your meal,
don’t cry -
use this package

お食事に
塩気が欲しくなったなら、
泣かなくていいから――
この包みを開けてみて

The color of snow
The taste of tears
The enormity of oceans

雪の色
涙の味
果て無き海の恵み

■胡椒

Imagine if the oceans
of the world
contained pepper
instead of salt, well…
maybe not

世界の海が
塩の代わりに
胡椒を含んでいたら、
なんて……
そんなこと無いよね

Pepper has been called
“the gift of the East”,
though “gift” means
poison in Swedish,
don’t let that put you off

胡椒は”東方の賜物(gift)”
なんて言われてきた、
“gift”はスウェーデン語で
毒のことだけど、
怖がらずにお使いあれ

■荷物タグ

Luggage is like a shadow.
It follows you everywhere.

荷物は影のようなもの。
どこまでも後を追ってくる。

■機体搭乗口脇

A poem for the birds.
The best traveling companion is an open mind.

飛び立つ鳥たちにこの詩を。
旅のお供にいちばんいいもの、それは広い心。

スカンジナビア航空、ぜひまた乗ってみたいものです。