iPhone用の外付けキーボードとして持ち歩いていたREUDOのRBK-2000BT3がいつのまにか破損していたので、代替機として、同じくREUDOから出ている事実上のiOS専用モデル、RBK-2300BTiを購入してみました。前のもかなり快適だったけど、これはもっと快適! 特にcontrolキーがAの左にあるのが個人的にポイント高いです。

iPhoneの「メモ」であれこれ試していたところ、意外にいろんなキーボード・ショートカットがあることに気付いたので、判明したものを書きとめておきます。なお、これらのショートカットはiOS側の機能であって、キーボードが持っている機能ではありません。なので、iPadなんかでも同じように使えるはずです。

言語の切り替え

いわゆる日本語/英語の切り替え (というかキーボードの切り替え) はこれです。

  • cmd+space: 各国語キーボードの切り替え

それからこれは、絵文字の入力なんかのときに便利です。

  • softkb: ソフトウエア・キーボードの表示/非表示を切り替え

あ、いま気づきましたが、softkbを押す→絵文字キーボードに切り替え→そのままもういちどsoftkbでソフトキーボードを消す→cmd+spaceで日本語かなを選択、としたあとは、かな漢字変換のあとになぜか余分な改行が入ってしまいます。バグですかね。最後に表示していたソフトキーボードが絵文字じゃなければ、この事象は出ないみたいです。

カーソル移動

矢印キーでカーソルが上下左右に動くのはもちろんですが、ほかに次のようなキーも使えます。

  • control+←: 行の先頭に移動
  • control+→: 行の末尾に移動
  • control+↑: 文書の先頭に移動
  • control+↓: 文書の末尾に移動

controlの代わりにcmdを使っても同じです。

  • cmd+←: 行の先頭に移動
  • cmd+→: 行の末尾に移動
  • cmd+↑: 文書の先頭に移動
  • cmd+↓: 文書の末尾に移動

optionキーだと、単語単位や段落単位の移動になります。

  • option+→: 1単語進む
  • option+←: 1単語戻る
  • option+↑: 段落の先頭に移動
  • option+↓: 段落の末尾に移動

Emacs風に、controlとアルファベットの組み合わせも一部使えるようです (でもC-nやC-pが使えないのは逆に紛らわしい……)。

  • control+a: 行の先頭に移動
  • control+e: 行の末尾に移動
  • control+f: 1文字進む
  • control+b: 1文字戻る

テキストの選択

カーソル移動のキーにshiftを足すと、テキストの選択になります。たとえば、

  • shift+→: 右の1文字を選択
  • shift+option+→: 右の1単語を選択
  • shift+control+→: 行の末尾までを選択
  • shift+option+↓: 段落の末尾までを選択
  • shift+control+↓: 文書の末尾までを選択

といった具合。ただし不思議なことに、shift+option+↑だけは効かないみたいです。

ほかに、

  • cmd+a: すべてを選択

も使えます。

テキスト編集

コピーやペーストなどは、Macでお馴染みの組み合わせです。

  • cmd+z: アンドゥ
  • cmd+x: カット
  • cmd+c: コピー
  • cmd+v: ペースト

あと、次の組み合わせで文字を削除することができます。

  • control+h: 左の1文字を削除
  • control+k: 行の末尾までを削除

制御記号の入力

改行やタブの入力として、

  • control+i: タブ
  • control+j: 改行
  • control+m: 改行

というのがありますが、まあ普通はtabキーやreturnキーを使うところでしょう。

漢字変換中の操作

かな漢字変換には、次のキーが使えます。

  • space: 変換開始、次の候補に移動
  • →: 次の候補に移動
  • ←: 前の候補に移動
  • control+f: 次の候補に移動
  • control+b: 前の候補に移動
  • shift+←: 文節を縮める
  • shift+→: 文節を伸ばす
  • return: 候補の確定 (候補が選ばれていないときは候補ウインドウを消す)

ひらがなや句読点をそのまま確定させたいときなどに変換候補のウインドウを消すには、←を連打して候補が選ばれていない状態にし、returnを押します。最初これがわからなくて、かなりイライラしました。

特殊なアルファベットの入力

optionキーを使うと、いわゆるデッドキーとアルファベットの組み合わせで、アクセント記号つきアルファベットを入力できます。

  • option+eのあとにa/e/i/o/u/A/E/I/O/U: á/é/í/ó/ú/Á/É/Í/Ó/Ú
  • option+`のあとにa/e/i/o/u/A/E/I/O/U: à/è/ì/ò/ù/À/È/Ì/Ò/Ù
  • option+iのあとにa/e/i/o/u/A/E/I/O/U: â/ê/î/ô/û/Â/Ê/Î/Ô/Û
  • option+uのあとにa/e/i/o/u/y/A/E/I/O/U/Y: ä/ë/ï/ö/ü/ÿ/Ä/Ë/Ï/Ö/Ü/Ÿ
  • option+nのあとにa/n/o/A/N/O: ã/ñ/õ/Ã/Ñ/Õ

それ以外に、optionとアルファベットの組み合わせでいろんな文字が入力できます。数が多いので、〈キー〉に続けて「option+そのキー」で入力できる文字、「option+shift+そのキー」で入力できる文字を並べて記載します。

■1段目

  • 〈`〉 (デッドキー) `
  • 〈1〉 ¡ ⁄(U+2044)
  • 〈2〉 ™ €
  • 〈3〉 £ ‹
  • 〈4〉 ¢ ›
  • 〈5〉 ∞ fi
  • 〈6〉 § fl
  • 〈7〉 ¶ ‡
  • 〈8〉 • °
  • 〈9〉 ª ·
  • 〈0〉 º ‚
  • 〈-〉 – —
  • 〈=〉 ≠ ±

■2段目

  • 〈q〉 œ Œ
  • 〈w〉 ∑(U+2211) „
  • 〈e〉 (デッドキー) ´
  • 〈r〉 ® ‰
  • 〈t〉 † ˇ
  • 〈y〉 \(U+00A5) Á
  • 〈u〉 (デッドキー) ¨
  • 〈i〉 (デッドキー) ˆ
  • 〈o〉 ø Ø
  • 〈p〉 π ∏
  • 〈[〉 “ ”
  • 〈]〉 ‘ ’
  • 〈\〉 « (なし)

■3段目

  • 〈a〉 å Å
  • 〈s〉 ß Í
  • 〈d〉 ∂ Î
  • 〈f〉 ƒ Ï
  • 〈g〉 © ˝
  • 〈h〉 ˙ Ó
  • 〈j〉 ∆ Ô
  • 〈k〉 ˚ (アップルマーク、私用領域のU+F8FF)
  • 〈l〉 ¬ Ò
  • 〈;〉 … Ú
  • 〈’〉 æ Æ

■4段目

  • 〈z〉 Ω (なし)
  • 〈x〉 ≈ (なし)
  • 〈c〉 ç (なし)
  • 〈v〉 √ (なし)
  • 〈b〉 ∫ (なし)
  • 〈n〉 (デッドキー) ˜
  • 〈m〉 µ Â
  • 〈,〉 ≤ ¯
  • 〈.〉 ≥ ˘
  • 〈/〉 ÷ (なし)

上記の表で(なし)となっているところは、なぜ何も入力できないのか疑問です。option+shift+cなんて、Çが出てよさそうなのに……。なお、optionキーとの組み合わせで入力できる文字については、もうちょっと詳細な情報を別ページにまとめておきました

※バージョンメモ

  • iOS 5.0.1