辞書にない日本語 その2」の続きです。前回と同様、広辞苑第6版に載っておらず、ある程度世間で通用しそうな語を選びました。

辞書にも載っていないという性質上、読み方・アクセント・意味などは個人的な見解にすぎませんので、どこまで汎用性があるかはわかりません。♪のうしろの数字はアクセントの位置で、そのうしろに高く発音する部分を[ ]で囲んで示しました。

  • あみかけ【網掛け】♪0あ[みかけ
    (サ変名詞) 文字の背景に均一な模様や着色を施し強調すること。「見出しを網掛けにする」

  • いったく【一択】♪0い[ったく
    (名詞) 選択肢がひとつしかないこと。事実上それしかない意から、ある選択肢を強く勧める場合にも用いられる。「今日の晩飯? ラーメン一択でしょ」

  • さけにくいろ【鮭肉色】♪0さ[けにくいろ
    (名詞) サーモンピンク。「淡い鮭肉色の空の下」(グレッグ・イーガン、山岸真訳「伝播」、『プランク・ダイブ』p386)
    ※読み方はどこを調べても分からなかったので、推定です。

  • せきへいせん【赤兵戦】♪0せ[きへいせん
    (名詞) (白刃を用いる白兵戦に対して) 火器を用いる戦い。
    ※Googleで調べると、想像以上に使用例が少なかった……。

  • たんこうしょく【淡紅色】♪3た[んこ]うしょく
    (名詞) 薄い紅色。「人工心臓が(中略)淡紅色の液体をほとばしらせた」(ロバート・チャールズ・ウィルスン、金子浩訳「技術の結晶」、『スティーヴ・フィーヴァー』p27)

  • にたく【二択】♪0に[たく
    (名詞) 二者択一の略。「行くか戻るかの二択だ」

  • にっけいいろ【肉桂色】♪0に[っけいいろ
    (名詞) 桂皮の色。「それは肉桂色と白色に塗られた木の杭からできていた」(レイチェル・スワースキー、柿沼瑛子訳「女王の窓辺にて赤き花を摘みし乙女」、『SFマガジン2012年3月号』p250)

  • にんねん【人年】♪0に[んねん
    (名詞) 1人の人間が1年にする仕事の量を表す単位。「準備に数千人年の数十年分を要した」(グレッグ・イーガン、山岸真訳「伝播」、『プランク・ダイブ』p392)
    ※数字と組み合わせて使うとアクセントは ♪1[に]んねん になります。

  • ふぞん【賦存】♪0ふ[ぞん
    (サ変名詞) 天然資源の理論的な総量。「石油の賦存量を調べる」

  • らち【裸地】♪1[ら]ち
    (名詞) 植物が生えておらず、礫や土砂が露出している土地。「裸地の地上1メートル地点での測定結果」(安斎育郎『家族で語る食卓の放射能汚染』p116)