辞書にない日本語 その2
「辞書にない日本語 その1」の続きです。今回は送り仮名つきの単語もあるので、「漢字だけでできている」の条件にはあわなくなってしまいましたが、それ以外は前回と同様、広辞苑第6版に載っておらず、ある程度世間で通用しそうな語に絞っています。
辞書にも載っていないという性質上、読み方・アクセント・意味などは個人的な見解にすぎませんので、どこまで汎用性があるかはわかりません。♪のうしろの数字はアクセントの位置で、そのうしろに高く発音する部分を[ ]で囲んで示しました。
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いたいしみち【板石道】♪4い[たいし]みち
(名詞) 板状の薄い石を敷き詰めて舗装した道。「板石道が門からいちばん大きな建物までうねうねと伸び」(ロバート・F・ヤング、伊藤典夫訳「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」、『SFマガジン2012年1月号』p244) -
かいせいしょく【灰青色】♪3か[いせ]いしょく クワイセイショク
(名詞) 灰色がかった青色。はいせいしょく、はいあおいろ の読みもあり。「灰青色の海」(グレッグ・イーガン、山岸真訳「暗黒整数」、『プランク・ダイブ』p154) -
こなわ【子縄】♪0こ[なわ
(名詞) より糸。「子縄の交点」(グレッグ・イーガン、山岸真訳「プランク・ダイブ」、『プランク・ダイブ』p305) -
せいかいしょく【青灰色】♪3せ[いか]いしょく セイクワイショク
(名詞) 青色がかった灰色。あおはいいろ の読みもあり。「青灰色に亀裂の入った水氷の大地」(グレッグ・イーガン、山岸真訳「グローリー」、『プランク・ダイブ』p186) -
ためねん【為念】♪0た[めねん
(副詞) ねんのため。「為念で確認する」 -
つうろう【通廊】♪0つ[うろう ツウラウ
(名詞) 部屋や建物をつなぐ細長い廊下。「天井の高い無人の通廊」(ロバート・F・ヤング、伊藤典夫訳「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」、『SFマガジン2012年1月号』p245) -
にんげつ【人月】♪0に[んげつ
(名詞) 1人の人間が1か月にする仕事の量を表す単位。「見積り工数は3人月」
※数字と組み合わせて使うとアクセントは ♪1[に]んげつ になります。 -
にんじ【人時】♪1[に]んじ
(名詞) 1人の人間が1時間にする仕事の量を表す単位。「見積り工数は3人時」 -
にんにち【人日】♪0に[んにち
(名詞) 1人の人間が1日にする仕事の量を表す単位。「見積り工数は3人日」
※数字と組み合わせて使うとアクセントは ♪1[に]んにち になります。 -
ゆうそくよみ【有職読み】♪0ゆ[うそくよみ イウソクヨミ
(名詞) 人物を敬って名前を音読みすること。伊藤博文を本名の「いとうひろぶみ」ではなく「いとうはくぶん」と読む類。
※この意味での用法は誤用とする説もあるようです。