Seitsemän veljestäはなぜSeitsemän veljeäじゃないのか
Aleksis Kivi(アレクシス・キヴィ)の小説“Seitsemän veljestä”(7人兄弟)のveljestäは、なぜveljestäなのか。「兄弟」はフィンランド語でveliで、veljestäはその出格。でも「7人の兄弟」という意味なら、ここには分格のveljeäが来ないとおかしい。もしかしてveliにはveljes-という子音語幹があって、veljestäはveliの分格なのか。でも辞書でいくらveliを調べても、veljes-なんて語幹は無いし。
というのがここ半月ほどずっと気になって悶々としていたんですが、今日やっと、WordReference.comというサイトでドンピシャの説明を見つけました。それによると、
- veljestäはveljesの単数分格で、兄弟を表すもうひとつの単語。
- veljesは、複数形(veljekset)か、veljeskunta(兄弟の間柄)みたいな複合語でのみ使われる。
- 単数形は、昔は使われてたのかもしれないけど、今ではほとんど使われない。
- この場合、veljeäよりveljestäの方が、より兄弟愛が深いように感じられる。
とのこと。おー、そういうことだったのか~。
ちなみにveljesという単語は、iPhoneのMOT Finnish-Englishには載ってません。が、Wiktionary(英語版)にはしっかり載ってて、しかも同義語欄にはveliって書かれてる! だったらveliの同義語欄にもveljesって書いといてくれよー、そしたらこんなに悩まなくて済んだのに……。