ためにならないHHKBキーマップ変更の話
まずは結論
HHKBのキーマップ変更について、衝撃的な事実にいまごろ気付いたのでメモ。けど衝撃を受けたのは自分だけで、他の人には何の参考にもならない、たぶん。
もったいぶらずに結論だけ書くと、衝撃を受けたのは下記の2点。
- HHKBにNumLockキーあるやんけ!!!!!
- Winモードでもマルチメディアキー使えるやんけ!!!
で、やり方は、それぞれキーマップ変更ツールで割り当てればいいだけ。以上!!
以下は思いの丈をぶつけてるだけなので、ためになるような情報は何もない。
NumLockキー
Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列 (以下HHKBとする) を購入したのは、約3年前の2021年11月 (「キーボードの紆余曲折の話」)。以来、ときどきRealforceのキー荷重30gに浮気はしつつも、やっぱり打鍵感の心地よさに惹かれてHHKBに戻ってきている。
ただ、今は個人使用だけで、仕事ではHHKBを使えていない。というのも、今の仕事場のPC環境はちょっと特殊で、どうしてもNumLock
キーが必要なのだ。HHKBにはNumLock
キーが無い。キーマップ変更ツールもインストールしてみたが、やっぱり無い。ウェブでいろいろ検索もしたが、そもそもNumLock
を必要としている人が皆無なので話題にもならない。そんなわけで、仕事でHHKBを使うのは諦めていた。そうすると、自宅ではControl
がA
の左、Esc
が1
の左の環境で過ごすため、出勤してしばらくはどうしてもその辺を押し間違えてしまう。それと、単純にこの打鍵感を仕事でも使いたいという未練があって、NumLock
なんとかならんかなーとずっと思っていた。
去年 (2023年) の10月に出た HHKB Studio も気にはなっていたが、製品名とNumLockで検索した程度では情報がなかったので、まあ状況は同じだろうと思ってあまり深く調べていなかった。ただ、HHKB Studio の方がキーマップ変更の自由度が高いという話を最近聞いたので、具体的にどう違うんだろうと思ってマニュアルやプロモーション動画を見ていた。そしたら、ツールで入れ替え可能なキーの中にNumLk
があるのを発見した。おお、これなら! と思って危うくそのまま HHKB Studio をポチりかけた。
いや、けどその前に、手持ちのHHKBでもソフトのバージョンアップとかでNumLock
が使えるようになったりしてないかなー、と思って確認すると、そんな情報は無いものの、今年 (2024年) になってひとつ新しいバージョンのファームウェアが出ていた。まあいちおう当てておくかと思って、バージョンアップにはキーマップ変更ツールが必要なのでそれもダウンロードして、ファームウェアを最新化した。(ちなみに、意外と時間かかるので、急いでるときはやめた方がいい)
久しぶりにキーマップ変更ツールを入れたので、あらためて割り当て可能なキーを眺めていると、Clr
という見慣れないキーがあるのに気付いた。Clr? Clearかな? そんなキーは109キーボードには無いが、これは何? HHKB Studio のキーマップ変更ツールにもあるのかしらと思ってみてみると、さっき見たNumLock
の上にClr
とも書かれている。え? Clr
とNumLock
は同じ機能なの? ということはもしかして……、と早速HHKBでClr
を空いてるキーに割り当ててみる。が、そもそもHHKBにはNumLockのインジケーターが無いし、押しても機能しているのかどうか分からない。それならば、と別のフルサイズキーボード (これがRealforceのキー荷重30gなんですが) をつないでから、HHKBのClr
(を割り当てた) キーを押してみると、果たしてRealforceのNumLkインジケーターが緑色に輝いた。おい、HHKBにNumLockあるやんけ!!!!!
マルチメディアキー
さらにキーマップ変更ツールを眺めていると、一部のキーの左上に赤い三角マークがついているのに気付いた。これは何だろうとツールのヘルプを見ると、だいぶ深いところに
未割り当てキー(実際のキーボードで使用されないキー)には、キーの左上に赤い印が付きます。
と書いてあった。なるほど。
で、その「未割り当てキー」の中には、マルチメディアキーもある。
マルチメディアキーというのは、音量の上げ下げやミュート、メディアのイジェクトなどができる5つのキーのことだ。A
、S
、D
、F
、Esc
の各キーの前面に、斜体でVol_Dn
、Vol_Up
、Mute
、Eject
、Power
と刻印された機能で、Fn
と一緒に押すことで実行できる。ただし、マニュアルにも
斜体文字はMac OS専用機能です。
と明記されており、Fn
+Control
+M
でMacモードに切り替えないと使えない……、と今の今まで思い込んでいた。
しかし、以前「Windows使いがiPhone/iPadでHHKB」にも書いたように、HHKBをMacモードにしてやれば、Windows機でもVol_Dn
などの機能は使えたのだ。ということは、キーマップ変更ツールでFn
面の各キーにこれらを割り当ててやれば、Windowsでも刻印どおりのマルチメディアキーが常時使えるということになる。実際割り当ててみると、予想通りVol_Dn
、Vol_Up
、Mute
の3つは使えるようになった。おい、Winモードでもマルチメディアキー使えるやんけ!!! ちなみにEject
は、USBの外付け光学ドライブを接続してから押してみたが、何も起こらなかった。Power
も同様に、押しても何も起こらなかった。まあそうでしょうね。
自分のキーマップ
最終的に、変更後のFn
面はこうなった。マルチメディア5キーは刻印通り割り当て。NumLock
改めClr
はFn
+C
に割り当て。あとは、アプリケーションキーをRealforceと同じFn
+Alt
(右)に割り当てた。Excelのシェイプで書式が変わらないようにテキストだけペーストするとき、マウスでシェイプの中がうまくクリックできないので、わりとよくアプリケーションキーを使うのだ (Shift
+F10
で代用は可能)。いずれも元は何も割り当てられていないキーなので、最初からこうしておいて欲しいぐらいだ。
さいごに
そんなわけで、製造元のPFUさんには
- HHKB Professional のキーマップ変更ツールの
Clr
にもNumLock
って書いておいて欲しいな - Winモードにも
Vol_Dn
、Vol_Up
、Mute
、Eject
、Power
をあらかじめ割り当てておいて欲しいな
という2点をお願いしたい。特にNumLock
は、そのためだけにうっかり HHKB Studio を買ってしまいそうになったし、なんなら前述のRealforceだって、在宅で仕事するときにNumLock
付きのキーボードが必要で買ったようなところがあるので、表記ひとつでウン万円の出費になっちゃうわけですよ。お願いしますよ、マジで。
※バージョンメモ
- Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨 (ファームウェアバージョン A2.46→A2.47)
- Happy Hacking Keyboard キーマップ変更ツール 1.3.0.1
- Realforce R3HA13